CASES 取り組み事例
同世代の仲間同士で聞きやすい! シニア世代のスマホ教え合いが「興味」と「自信」へ
「会いてィ(IT)なかまの会」
実施団体名 | 「会いてィ(IT)なかまの会」 |
取組時期 | 令和4年4月~ |
デジタル活用の概要 | 地域のシニア活動団体に出向き,スマートフォンの利便性を伝えるとともに,基本的な操作や要望の多い内容について,勉強会を実施している。 |
導入のきっかけ(背景)
身近な人からのスマホに関する相談の増加
・「会いてィ(IT)なかまの会)」の代表である藍原氏は,民生委員や児童委員ほか,様々な地域団体に参加・活動しており,その中で高齢世代のメンバーから,「スマホ教室に行ったが,言葉が難しい,何度も聞ける雰囲気でない。」,「帰ったら忘れてしまった。」,「何度も家族に聞くとめんどくさがられてしまう。」,「スマホ教室までの足がない。」などの相談が増えてきていた。
・IT事業者等での勤務経験等はないものの,この状況を何とか解決したいとの思いで「会いてィ(IT)なかまの会」を立ち上げた。
活動詳細
・「会いてィ(IT)なかまの会」は,近隣に住む同世代の方,およそ15名がボランティアとして参加している。参加には,スマートフォンに係る知識の有無は問わず,一緒にスキルアップできれば良いと考えている。
・勉強会は,藍原氏と「会いてィ(IT)なかまの会」のメンバー数人が地域の活動団体の活動日に出向いて開催している。
・初回の勉強会は,スマホの利便性の紹介や基本的な使い方をテーマとし,第2回目以降は団体の要望に応じたテーマとしている。
・プロジェクターで,youtube等の動画や藍原氏が作成した資料を投影して説明。1つの操作ごとに,実際の操作時間を設け,参加者は,隣の人や「会いてィ(IT)なかまの会」のメンバーとお互いのスマートフォンの画面を見せながら相談,操作していく。
工夫している点
・初回には,参加者それぞれのスキルレベルを確認するシートを配布し,わからない参加者に,比較的わかっている参加者が教えられるような配置をとってもらう。
・「わかりました」・「わかりません」の札を配布し,参加者がその札で自身の状況を簡単に伝えられるようにしている。
効果
・スマートフォンに関する知識やスキルの習得はもちろんのこと,教え合うことを通して,参加者が明るくコミュニケーションをとれることも大きな効果だと感じている。
・「会いてィ(IT)なかまの会」の勉強会は口コミで拡がり,様々な団体から勉強会の開催要請を受けている。
課題
・勉強会の参加者の中には,ついていくのが難しく諦めてしまう方もおり,そういった方を減らしていければと考えている。
・勉強会の拡大に対応するためには,ボランティアの数を増やしていくことが必要であると考えている。
今後の展望
・今年度から開始した取組のため,今後も改善を重ね,モデルケースを作り,取組を広げていければと考えている。
勉強会では隣同士相談したり,教え合う